
|
ないが、消泡剤を添加した方が発生する気泡の粒が小さく、添加しない場合と比較してほぼ1/2程度の大きさである。
?消泡剤を添加した方が気泡の消滅時間が早く、しかも気泡が消滅した油面に再度他の燃焼面から火炎が燃え移ってくるため、燃焼が中断することが少ない。
?消泡剤を添加した方が燃焼の中断頻度が少ないことから、燃焼後の残渣油層厚には、添加しない場合と比べて約3%薄いという結果を得た。
これらのことから、消泡剤は燃焼の補助剤として有効であることが分かった。
(6)煤抑制剤の効果
焼却処理を実施する際、発生する煤煙対策としては、煤抑制剤を添加した小規模焼却実験を行い、その効果について調査した。
(写真−12参照)
煤抑制剤として使用した処理薬剤は、1950年代初期にイギリスで合成に成功した有機金属化合物であり2)、煤の抑制効果とともに燃焼増強の効果もあるとされている。
煤抑制剤をムース化油中の油分に対し0.2%添加したものと無添加のものの焼却試験においては、次のような結果が観察されている。
?煤抑制剤を添加した方が煙の発生が非常に少なく、観察による煙の濃度の比較では、無添加のものの約1/4であり、煤抑制効果が顕著であった。
?燃焼中の気泡の発生及び燃焼時間に、煤抑制剤の添加の有無による差はほとんど認められず、燃焼残渣の発生状況についても差は認められなかった。
これらのことから、焼却処理において煤抑制剤の添加は有効であることが分かった。
なお、?の煤発生状況について、ビデオ解析した結果を図−1〜3に示す。
1)Alan A.Allen.(1994),SPILLCON'94.
2)Woodward,et al.,Journal of the American Chemical Society,v74,p3458
前ページ 目次へ 次ページ
|

|